もくじ
🎒小さい頃の藤井さんは、どんな子だった?
いまや誰もが知る将棋界のスーパースター、藤井聡太さん。
中学生でプロ棋士となり、現在も前人未踏の記録を塗り替え続けています。
そんな彼も、最初から「すごかった」わけではありません。
むしろ子ども時代の藤井さんは、ちょっと不器用でマイペースな子だったそうです。
🎁将棋との出会いは5歳
藤井さんが将棋と出会ったのは、5歳のとき。
おばあちゃんが買ってくれた「スタディ将棋」がきっかけでした。
最初は兄と遊び感覚で始めたそうですが、すぐに夢中に。
🗨️ 「将棋に出会ったことで、初めて“これは面白い”と感じたんです」
(NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」より)
小学校低学年になる頃には、学校の授業中でも将棋のことを考えていたというから驚きです。
💬おしゃべりタイム
ママやパパと話してみよう!
●「きみが最近ハマっていることって何?なんでそれが好きなの?」
●「きみがこれからもっとやってみたいことってなに?」
●「それを応援するには、ママパパに何ができるかな?」
自分が子どもの時、「ハマっていたこと」「夢中になっていたこと」を話してあげましょう。
ママパパの幼少期の話を聞くことで、ぐっと心の距離が縮まります。
👀小さい頃は不器用だった?
実は藤井さん、小さい頃は運動が苦手で、縄跳びが跳べなかったり、字を書くのも時間がかかったり、器用なタイプではなかったといいます。
でも、将棋だけは自分のペースで自由に楽しめた。
そんな「安心して没頭できる世界」があったことが、彼の才能を開花させる第一歩だったのかもしれません。
🌟母の「見守る力」
藤井さんの母・裕子さんは、インタビューでこう語っています。
🗨️ 「将棋をやりなさい、と言ったことは🌟もありません。本人が楽しいと思うなら、それでいい」
🗨️ 「本人がやりたいと言ったときに、できる環境を整えてあげるのが親の役目だと思っています」
— 母・藤井裕子さん(「婦人公論」2020年8月号より)
裕子さんは「教える」でも「指導する」でもなく、環境を整えることに徹していたんですね。
藤井さんは感謝を込めて、こうも語っています。
🗨️ 「親から“あれをやれ”“これをやるな”と言われたことがない。それがありがたかった」
— 藤井聡太さん(「Number Web」インタビューより)
📚データで見る「好き」が力になる理由
ある研究によれば、**「自分の好きなことに取り組む時間が長い子どもほど、自己肯定感が高い」**という結果が出ています。
「好きなことに1日30分以上集中できる」子のうち、約75%が「自分は価値ある人間だ」と感じていると回答。
-ベネッセ教育総合研究所「小学生の生活と学びに関する調査2022」
つまり、子どもが夢中になる経験は、「自分はこれでいい」と思える土台になるのです。
🌎海外の視点:フィンランドの教育現場
フィンランドでは、小学校低学年のうちは成績をつけず、自由な学びを尊重します。
また、子どもが何かに興味を持つと、教師と保護者が一緒にその「好き」を伸ばす方法を話し合います。
これは、**「好きなことを通じて自己表現を学ぶ」**という考え方が根付いているからです。
🍀最後に:ママ・パパにできることは?
今、あなたのお子さんが何かに夢中になっていたら、それはきっと未来をひらく鍵。
たとえそれがゲームでも、絵でも、虫取りでもいいんです。
子どもが「これ好き!」と言ったとき、大人はつい「もっと勉強しなさい」「それって意味あるの?」と言いたくなりますよね。
でも、藤井聡太さんのお母さんのように、子どもの熱中に寄り添い、「応援する姿勢」を見せることが未来の力になるんです。
大人には見えない世界の中で、子どもたちは今日も一生懸命生きています。
その背中を、そっと押してあげられる親でありたいですね。