第3話_池江璃花子さん(水泳選手)

おやこ向け

池江璃花子さんは2000年、東京都に生まれました。

3人きょうだいの末っ子で、母親の勧めでわずか3歳から水泳を始めます。

そこから、めきめきと上達し4歳の時点で「バタフライ」「背泳ぎ」「平泳ぎ」「クロール」の四泳法をマスターしていったそうです。

母親の教育方針も特徴的で、知育教育に熱心であったことから、家には図鑑やパズルなどの教材が豊富に揃えられていたそうです。

幼少期から、集中力を育む環境が整っていたのですね。


小学生時代から大会で好成績を収めていた池江さんは、なんと中学3年生にして日本代表入り。

高校に進学すると記録を次々と塗り替え、2016年のリオ五輪にも出場。

注目の若手として日本中から期待される存在になっていきます。


そんな池江さんに、大きな試練が訪れたのは2019年。

18歳という若さで「白血病」であることを公表します。

これは日本中を驚かせ、同時に多くの人々から心配と応援の声が寄せられました。

彼女自身もSNSで「今は治療に専念します」と綴っており、その言葉からは強さと覚悟がにじみ出ていました。


公表後、約10か月の入院生活を経て退院。

その後はリハビリとトレーニングを重ね、なんと2021年には東京五輪への出場を果たします。

この姿に、多くの人が勇気づけられました。

「もう無理かもしれない」と思いながらも前を向き続けた池江さんの姿は、スポーツの枠を超えて、多くの人の“心の支え”になったのです


ママやパパに話してみよう!

  • 「もし自分が池江さんのように大きな壁にぶつかったら、どうしたい?」
  • 「挑戦していること、途中でやめたくなったことある?」
  • 「困難なときに支えになるのは、どんな言葉だと思う?」
ママ・パパへ

池江さんは闘病中、「RADWIMPS」の『愛にできることはまだあるかい』や、「Little Glee Monster」の『世界はあなたに笑いかけている』などの音楽に励まされたと語っています。

「音楽があったから、前を向けた時間もたくさんありました」
(2020年『報道ステーション』インタビューより)


子供にとって困難や、逆境を経験するときは必ず来ます。

必要なのは、事前に防ぐことではなく、トラブルに直面した時どのようにすれば乗り越えられるか考える力を与えてあげる事。

そのために、まずはママやパパの経験を話してあげてください。

GOOD事例より、BAD事例のほうが子供の心は育ちます。

失敗や、うまくいかない事はだれにでもある。ママやパパにだって。

そうやってたくさんの出来事を共有してあげてください。

あなたのお話が、子供の背中を押し、心のお守りになっていきます。

池江璃花子さんの歩みから学べることは、「諦めない心」と「支える存在の大切さ」。

どんな逆境でも、小さな“好き”や“希望”が原動力になる。

そんなメッセージを、親子で一緒に感じてもらえたら嬉しいです。

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